


i r i d . について
i r i d . は、Tellu のお城の真下に広がる地下世界。
YORIKA sato が最初に手掛けたブランドである
物語のついたアクセサリーブランド「 Tellu(テル)」は、
日本語の美しさとアクセサリーの魅力が
一体となって着用者に語りかける
新しい形のアクセサリーブランドです。
物語とアクセサリーをふたつでひとつとして制作している
Telluブランドディレクターの YORIKA sato は、
この Tellu の世界を外側から見つめ続け、
その世界に奉仕するように物語とデザインを生み出しています。
そうやって Tellu の世界を動かしている YORIKA sato の
内側に存在する粗削りな世界を取り出して誕生したのが
「 i r i d .(イリッド)」
内に潜む魂の原石が時の流れとともに
玉虫色のように移ろいゆく様子を、
言葉を与えられた作品群という形で表現しています。

About

Tellu の世界は私が外部から丁寧に形を作って育ててあげている感じなんですが、
i r i d . は私の中に広がる世界そのものです。
Tellu の世界はとても厳格で洗練されているので、私の自由なスピリットが入り込む余地がないんですよね。
当の私がそうさせたんですけども。
Tellu は大切な世界なので絶対に壊したくはない、とはいえどうにも身動きが取れないのも困るなぁと。
そういう経緯で Tellu を蔑ろにせずに自分の核心部分を具現化できる、i r i d . を生みました。
i r i d . の作品には物語がついていませんが、ディスプレイを含めた作品群をひとつの "collection" と呼んで、そこに短い文章を添えています。これがそれぞれのコレクションのメッセージ(詩)です。
私は言葉や言語がとても好きなので、これは必須でした。
Tellu の物語より随分と短くなっているのは、何らかの作品に言葉を添えるとき、短ければ短いほどそれが傲慢な行為だと思うからです。その短い言葉で説明しきれない部分は読み手に投げていることになるわけで、その解釈の振れ幅と本来の含意との重なりが小さいことを知りながら、表現を終えてしまう。
i r i d . の作品群に文章をひとつ添えるのに、Tellu のときよりずっと神経を使って責任を持って言葉を使いたいんです。
それから英語と日本語はお互いにそれぞれの訳文ではありません。
元々全く別の経緯で生まれ使われてきた言語なのに同じ感覚で使うのは、言語に対する忠誠心が足りないと思うからです。
言語化する前の想いがあって、それを直接日本語に、英語に、と変えていきます。
こんなふうに広がるのが i r i d . の世界です。
YORIKA sato
PROFILE
1997.10
東京都世田谷区に生まれる。小学校3年生より医師を志すようになり、中学生の頃から脳神経外科医を夢見る。祖父や母親に支えられ勉学に励みながらも、ものづくりを愛する父親の姿や美術・音楽に精通する祖母の姿に影響され、手先の器用さや色彩・造形に対する感性が磨かれる創作活動を日常的に好んでいた。
2016.04
渋谷教育学園幕張高等学校を卒業後、北海道大学医学部医学科に入学。入学を機に札幌に移住。変わらず脳神経外科医を志し積極的に手術手技の練習会などに参加していたが、体調不良をきっかけに6年制の課程のうち5年で休学。医療の世界と自身との相性に疑問を持ち始めていたこともあり、幼少期に興味のあった法曹の道に進み直すか、医師への 道を全うするか、新しい道を切り開くか、と再出発を図る。
2021.05
文章を綴る才を活かしたいという思いと、脳神経外科の手術に匹敵する繊細な制作がしたいという思いで、物語のついたアクセサリーブランド「Tellu」を始動。手術によって人を幸せにするのか、芸術によって人を幸せにするのか、という問題を、「自分の感性ほど自分にしか発揮し得ないものはない」という観点から答えを出し後者を選んだ。
2022.01
大丸札幌店にて初の店頭での展示販売を行う。これまでオンラインショップのみでの販売を行っていた段階から、このときを皮切りに日本各地の百貨店等で次々と展示販売を行っていく。2023年4月には、ニューヨークにて日本の個人ブランドが集うセレクトされるポップアップストアに出展。
2022.04
Telluに続くセカンドブランド「LITTLE Tellu」を立ち上げる。物語が支配する立派で美しいTelluの世界は少々難しく、そこに導くための案内人といえる存在を用意しようと考え、Telluの世界の入り口にLITTLE Telluを位置付けた。LITTLE Telluについては百貨店等にとどまらず、日本各地の様々な施設で展示販売を行う。
2023.05
半年以上かけて構想を練っていた「 i r i d . 」を本格的に動かし始める。Telluの展示販売の一部とコラボする形で、最初の展示販売「PROLOGUE」を行う。
